2/9(木)ジェンダーと天皇制(第6回)特別講演「〈レズビアン=反天皇制〉の理念的可能性」

女天研連続講座「ジェンダー天皇制」

あらためてあたりを見回せば、この社会は「あたりまえ」「普通」「常識」という規範に縛られている。性をめぐってもしかり。姓をめぐっても、生をめぐっても!そこに天皇制は関係していないだろうか。「日本人」の心性に関わっていないだろうか。そこに天皇家をめぐる報道は影響していないだろうか。この講座ではケーススタディをとおして、その問題に迫っていきたい。レポートをもとに参加者との議論をとおして、少しでもその「規範」からの解放にむけた糸口を探していきたい。

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第6回 特別講演「〈レズビアン反天皇制〉の理念的可能性」

昨今、同性カップルへの証明書を発行する自治体が少しずつ増えはじめている。「LGBTブーム」と呼ばれる現象が起こるなか、日本でも性の多様性が称揚されつつあるようにもみえる。しかし、他方では、自民党が新たな「家族主義」を押し進め、家族国家観の精神的支柱を天皇制に求める発言も後を絶たない。同性カップルも、すでにその「家族」のなかに包摂されつつあるのではないだろうか。制度上、天皇を頂点とする戸籍制度、異性愛主義や男性中心主義という社会規範との関連のなかで、「レズビアン」という位置が、どのような抵抗の可能性をもちうるのか、一緒に考えたい。

 

講演|堀江有里さん
国際基督教大学立命館大学ほか非常勤講師。信仰とセクシュアリティを考えるキリスト者の会(ECQA)代表。日本基督教団牧師。著作に『「レズビアン」という生き方―キリスト教異性愛主義を問う』(新教出版社、2006年)、『レズビアンアイデンティティーズ』(洛北出版、2015年)など。


日時|2017年2月9日(木)19:00~(18:40開場)
会場|北沢タウンホール 第2集会室(世田谷区北沢2-8-18、下北沢駅南口より徒歩4分
地図|https://kitazawatownhall.jp/map.html
資料代|500円
主催|女性と天皇制研究会
連絡先|jotenken[あっと]yahoo.co.jp