12/4(日)ジェンダーと天皇制(第5回)特別講演「『天皇賛歌』にうんざり!『女性(的)天皇制』の今とこれから」

女天研連続講座「ジェンダー天皇制」

あらためてあたりを見回せば、この社会は「あたりまえ」「普通」「常識」という規範に縛られている。性をめぐってもしかり。姓をめぐっても、生をめぐっても!そこに天皇制は関係していないだろうか。「日本人」の心性に関わっていないだろうか。そこに天皇家をめぐる報道は影響していないだろうか。この講座ではケーススタディをとおして、その問題に迫っていきたい。レポートをもとに参加者との議論をとおして、少しでもその「規範」からの解放にむけた糸口を探していきたい。

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第5回 特別講演「『天皇賛歌』にうんざり!『女性(的)天皇制』の今とこれから」

 外では、戦争で被害を与えたアジアや南洋の島々で哀悼を表し、内では災害の被災地で膝をついて人びとに声をかける。最近のメディアには、平和を愛し国民に寄り添う天皇皇后像が溢れている。いまやリベラルも、「天皇賛歌」を奏でる不思議現象! 生前退位や皇位継承が問題になると、皇室典範「男系の男子」のグロテスクさが際立つが、安倍首相が「女性活躍」を宣伝するように、天皇制にとっても「女性性」が延命のカギになるのかもしれない。
 天皇制をジェンダーの視点から、ずっと考察してきた加納実紀代さんにお話いただきます。天皇制の現在とこれからについて、一緒に考えましょう。

 

講演|加納実紀代さん
1976年、戦時女性史の研究会「女たちの現在を問う会」を立ち上げ、20年がかりで『銃後史ノート』全18巻を刊行(第5回山川菊栄賞)。著書に、『女性と天皇制』(思想の科学社1979年編著)、『女たちの<銃後>』(筑摩書房1987年,増補新版インパクト出版会1995年)、『天皇制とジェンダー』(インパクト出版会2002年)、『ヒロシマとフクシマのあいだ』(同2013年)『岩波講座「天皇と王権を考える」7-ジェンダーと差別』(岩波書店2002年共著)などがある。

日時|2016年12月4日(日)18:00~(17:40開場)
会場|北沢タウンホール 第一集会室(世田谷区北沢2-8-18、下北沢駅南口より徒歩4分
地図|https://kitazawatownhall.jp/map.html
資料代|500円
主催|女性と天皇制研究会
連絡先|jotenken[あっと]yahoo.co.jp